通勤電車で痴漢
35歳の会社員です。
恥ずかしながら痴漢で逮捕されましたが、早期に弁護士に相談したおかげで不起訴を勝ち取ることができました。
朝の通勤電車での出来事です。
きっかけは電車が大きく揺れて、斜め前に立っていた女子高生のお尻が、鞄を持っていた私の手の甲に当たったことでした。
相手が特に避ける様子がなかったのを良いことに、そのまま手の甲を押し付けるようにして触り続けてしまいました。

私は結果的に取り押さえられ逮捕されました。
当初、私は早く釈放されたい一心で「わざとではない。」と主張してしまいました。
しかし当然ながら私の主張は認めてもらえず、それどころか数日前にもその女子高生が痴漢被害に遭っていたことから、私が痴漢をくり返していたという疑いまでかけられてしまいました。
どうすれば良いのか出口が見えなくなっていた所に、家族から連絡を受けた弁護士が来てくれました。逮捕から一夜明けて、検察官の取り調べが始まった頃でした。
弁護士は、私の話を詳しく聞いてくれました。
私は弁護士に痴漢の事実を話し、無罪を主張してしまったこと、常習犯の疑いをかけられていることも話しました。
弁護士からは、「嘘をつき通すことは出来ません。自分のしたことは認めて、していないこと(痴漢常習)を強く主張した方が良い。」とアドバイスを受けました。
また取り調べとは別に、弁護士が被害者との示談交渉を進めてくれるとのことでした。
「痴漢行為を認めて早期に示談を成立させた方が罪が軽くなる。」と説明を受けました。
私は弁護士のアドバイス通り、痴漢行為を認める供述をしました。
「最初お尻に手が当たったのは事故でわざとではなかったが、その後手を退けずにそのままにしていたことは認める。」という事実に即した内容です。
痴漢行為のときの手の動きや立ち位置など詳しく聞かれましたが、ありのままを話しました。
痴漢常習については強く否定しました。
私が取り調べを受けている間に、弁護士は被害者の女子高生との示談交渉を始めてくれました。
示談の中で、私が二度と女子高生に遭遇しないように通勤経路を変えるように求められました。
示談金と通勤経路の変更で合意して示談が成立した後、私は釈放され元の生活に戻ることができました。
事件は不起訴になり前科も付かずに済みました。
弁護士の説明によると、
- 被害者との示談が成立したこと
- 初犯であり反省の色が見られること
- 軽度の痴漢行為であったこと
などが不起訴になった要因とのことでした。
正直に話したことで、私の供述が信用してもらえて痴漢常習の疑いも晴れたとのことでした。
弁護士に相談する前は「痴漢を認めたら人生が終わる。」と思い頑なに否定していましたが、あのまま否定を続けていたら裁判になり前科が付いてしまったかも知れません。
早期に弁護士のアドバイスを受けることができて本当に助かりました。