自分の浅はかな行為で被害者はもちろん家族まで傷つけてしまい、深く反省しました。

2度目の痴漢

23歳の会社員です。
2度目の痴漢で捕まりました。

被害者の方はまだ未成年で大変ショックを受けて満員電車が怖くなり、カウンセリングにまで通ったと聞きました。
弁護士を通じて被害者の方に反省文を送りましたが、読んでもくれない状態で示談交渉の目処も立ちませんでした。

恥ずかしながら僕はそんな現実を突きつけられて初めて自分の犯した罪を認識しました。

僕は4年前にも1度痴漢で捕まっています。
その時は痴漢を認めてすぐに釈放されました。
まだ未成年だったこともあって被害者との示談も両親と弁護士が行ってくれて、不起訴処分を勝ち取ることができました。

僕は痴漢で捕まったことがあるにもかかわらず、今思うと全く反省していなかったのです。

就職後に満員電車を避けられなくなった僕は、隙をみては痴漢行為を繰り返すようになっていました。
痴漢された女性は耐えるか逃げるかするだけで声を上げないし、万が一捕まっても示談すればいいと鷹を括っていたのです。

弁護士は早期釈放に向けても手を尽くしてくれました。
両親が身柄引受人となる「身柄引受書」を作成し、検察官への説得もして下さり、拘留が延長されることなく家に帰ることができました。

しかし被害者の家族からは「厳罰を望む」とういう旨の意見が出されていて、やはり示談はできませんでした。弁護士からは被害者のショックの大きさから懲役刑になる可能性もあるとの説明を受けました。

弁護士の弁護活動の結果、僕は略式起訴という手続きになり罰金刑になりました
弁護士とも相談しましたが下された罰金刑を受け入れることにしました。

刑務所に入ることは免れましたが、罰金刑でも前科一犯がついたということにかわりはなく、前回の不起訴処分とは正直重みが違います。

実は前に1度捕まったことも、僕は「運が悪かった」くらいにしか思っていなかったのです。

しかし今回は深く反省しました。
また僕の母も再犯と実刑に非常にショックを受けていて、自分の浅はかな行為で被害者はもちろん家族まで傷つけてしまいました。

会社にも正直に話しましたが謹慎処分を受けて、仕事は続けられることになりました。
本来ならクビになっても文句は言えなかったと思います。

被害者の方とは示談が成立しないまま連絡を取ることもなくなったので、被害者の方が立ち直ることができたのかもわかりません。

自分の軽率な行為でトラウマを残してしまったかもしれないと思うと本当に申し訳ないです。
今度こそ深く反省して、本当に2度と痴漢はしないと心に誓いました。